お墓の問題

①第一回はお墓探しについて考えていきます。

これからお墓を探す人はたくさんおられると思います。以下の三つのタイプがあるので、よく考えて決定しないと、後々後悔いたします。

三つのタイプには①公営墓地、②民営墓地、③寺院墓地があります。これには含まれませんが海上供養もありますが、年々環境汚染の問題が一部で言われており少なくなっているのでここでは、省きます。

それぞれにメリット、デメリットがありますし、よく考えて決めないと残された人にとって負担になりますよ。

①の公営墓地のメリット、デメリットについて述べていきます。

公営墓地は私が住んでいる福岡市の例ですが年に1回市政だよりか、市のホームページで案内があります。大体6月が締め切り、7月が抽選です。

福岡市で一番人気がある平尾霊園の例ですが平成2年度の倍率は14.3倍とここ5年の中では低めでした。コロナの影響が少なからずあったと思われます。

過去5年平均20倍の倍率で推移しています。メリットとしては、福岡市が経営しているので、経営、管理体制が安定しています。そしてこれが意外と大事ですが、自分で石材店を選べます。次に宗教・宗派は不問です。

デメリットとしては、募集期間が短く、募集区画も少ないということです。だから人気がある区画には何十倍の倍率になるのです。申し込んで10年以上になるという人も存在します。あと市内在住の人と市外在住の人と若干価格差が生じるということです。福岡市が手掛けているからそれはある程度しかたないですね。

次に平尾霊園の例ですが3年以内にお墓を建てるという制限があります。その間に建てないと、権利を失います。最後に募集区画はもともと別のお墓があった所を整地にして売り出しているということです。お墓を維持できなくなった人とか、後継ぎがいなくなって、とかいろいろと事情が出てくるんでしょうね。

しかしながらそれを加味しても値段もお得で、墓地の区画もゆったりとしているのでぜひ考えている人は、地元の募集を見て応募されたらいいと思いますよ。

②民営墓地

次に民間墓地のメリットデメリットについてお話いたします

メリットとして販売数が多いので、入手しやすい、墓石のデザイン等自由に選べる、宗教、宗派、不問等があげられます。

デメリットとして、公営に比べ、永代使用料、管理料が公営に比べ割高、比較的交通の不便なところが多い。それと意外と知らない人が多いのが、石材店が指定になって、自由に選べないというところです。

③寺院墓地

メリットとして、寺院との関係が密になり、お寺の住職のご加護になる。立地がいい場所にあることが多い、管理が行き届いている

デメリットとして、宗教、宗派がきまっている、寺院、住職との付き合いが始まる。

いろいろと決めてお墓を決めないと後々トラブルに巻き込まれる恐れもありますよ。

 第二回は墓石の種類とお墓の値段に就て考えていきましょう。

墓石に使われている石の多くは御影石と呼ばれる石です。特に香川県高松市で採掘される、庵治石は日本一高級な御影石といわれています。私事ですが、若い時この近くに10年近く住んでいまして、実際そのきれいな石をいつも見ていました。

あと海外産では中国産が8割占め御影石の産出量は世界一です。値段が安価であることが特徴です。

次にお墓の相場について考えていきます。

家を建てるとき建物だけの費用で建ちませんよね。土地と後外構費用それに、税金等が発生しますよね。

お墓を建てるにも、〇永代使用料、〇墓本体、〇管理料等がかかります。

これをひっくるめて、大体200万位が平均といわれています。いろいろとあの世に行くにも大変ですね。

③分骨はだめですか

最近相談があった事例ですが、お墓が遠方にあり、なかなか行けないので、分骨はできないのですかと相談がありました。私は以下の事例を出して、お答えしています。

みなさん仏舎利塔というのをご存じですか?お釈迦様の遺骨(仏舎利)は荼毘に付され分骨され八万四千の仏舎利塔が建てられたといわれています。このことから分骨が悪いということにはならないでしょう。お釈迦さまも分骨されてお参りされています。悪いわけはないですよとお答えしています。

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