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1.はじめに

 ここは一般家庭で育った人がどうしたらお坊さんになれるのかを、おおまかに、解説したものです。最近どうしたらお坊さんになれるのかという問い合わせが多く感じられますので、簡潔に述べました。

 今の変化の激しい社会の中、第二の人生に戸惑っておられる人、今の生き方に不安をお持ちの人に少しでもお役に立てればと思っています。

 これからお坊さんという生き方に興味を持った人に、どうしたらお坊さんになれるかを簡潔に書きお坊さんになろうかなと興味を持ってくれたらうれしいです。

 しかしながら、いまお寺は非常に厳しい環境に置かれているのも事実です。何年か前に「寺院消滅」という鵜飼秀徳著の本が出版されセンセーショナルな出来事としてマスコミ、テレビに紹介され、話題が沸騰したことがありました。

この出版当時、全国に約7万7000の寺院があり、そのうち、住職がいない無住寺院は約2万か所に達していると記載されていたからです。『寺院消滅より』この傾向はますます増えていく事でしょう。10年後には約4割のお寺が消滅するという事を述べる人もいます。

このようにお寺を取り巻く環境は非常に激しいのも現実です。最初にこんなこと述べると、お坊さんの将来性はないように思われそうですね。
しかしそんな仏教界でも私はやり方次第で、特に一般社会で揉まれてきたみなさんにとって、非常に可能性がある所だと感じています。

2.定年後の生き方

50代後半から60代になると、会社によっては、肩たたきがあったり、希望じゃないのに早期退職させられたり、早期退職しなくても、定年で会社を去る日が必ず来ます。その後どう生きてゆくか不安になりますよね。

いろんな定年後の書物が発売されていて、ベストセラーになったりしています。「定年後のリアル」とか。それだけ定年後どう生きてゆくかみなさん関心があるのだと思います。

いま現在定年で働いても65歳位で一般社会に放り出されます。これは役職で働いた人でも平社員で働いた人でもどちらも一度リセットされます。それに最近はAIという言葉が使われ始め、今後人間の労働力をAIにとって変えるということが企業で進められています。ますます働きにくい世の中になりつつありますね。

しかしながらAIでは解決できないこともあります。そこにチャンスがあると考えています。これからの人生どう生きていきますか?

仕事をするしないにかかわらず、リタイヤしてすぐお世話になるのがハローワークですね。失業給付をもらうには誰もがお世話になります。

ここでまたパソコン画面を眺めて新たな求人先を探したり、探すふりをします。こうしないとこの人は就職活動していないのだとみなされ、失業給付はうけられません。

運よく仕事が見つかっても、またその雇用先の上司に頭を下げたり気をつかったりします。
しかしながらおぼうさんは違います。得度して、住職免許して、お坊さんとして活動していると、いろんな視野が開けますよ。お坊さんとしての生き方もありですよ。



3.人生に疲れた人

昨年の自殺者は約2万ににのぼりました。これは大変な数字です。

自殺の理由は人それぞれだと思います。病気、経済的困窮など。しかしながらせっかくこの世に生を受けたのに、宇宙の誕生からしたらたった一瞬の命を自ら断つというのは、もったいないと思いませんか

そういう生きてゆく目標を見失った人に仏教は門戸を開いています。お坊さんになると人から感謝され生きてゆく意味も見つかると思いますよ。
そんな目標が見つからない人にもぜひ仏教の門をたたいてほしいのです。

4.僧侶になる方法

宗派を決める⇒仏教には曹洞宗、浄土真宗などの宗派があります。どの宗派を選ぶかが大切です
通信教育がお勧め⇒一般の人から僧侶を目指そうとしている人は通信教育をお勧めします。
師匠を探す⇒仏教を学ぶには師匠を探さなくてはなりません
得度から住職免許取得の方法⇒ 得度から住職免許取得します。住職免許を取得すると自分でお寺を建てたり、お寺に入って活動できます

簡潔に箇条書きに書きましたが、社会人からお坊さんになるには、特段難しいことはありません。やはり仕事を持っていたりすると、通信教育がいちばんお勧めだと思います。本山で修業してもありだと思いますが、なかなか社会人は時間が取れないですよね。

ここでは、やはりどうやって師匠を見つけるかという事がいちばん難しいですね。いろんなやり方があります。選んだ宗派の例えば座禅会とかに参加したり、朝練に出席して、そこの住職と顔見知りになったり、その地区の教務所のお寺に頼んだり、とか。いろいろと方法はあります。

5.僧侶の活動

自分でお寺を建立し活動する
空いたお寺に住職として入る
葬儀派遣会社に登録し活動する
ネットで情報発信し活動する

お坊さんとしての活動は広範囲に広がっています。たとえばペット専門のお坊さんとか、可能性はますます増えて行くと思います。なにも自分でお寺を建てなくても、自宅を改装して、お寺を建立したり、マンションの一室を本堂として、活動されている人もいます。少しでも興味を持たれたら嬉しいです。

以上が大体お坊さんなる方法を簡潔にまとめましたが、わからないことありましたら気軽にメールでお問合せ下さい。

6.僧侶になる費用

私が所属している真宗木辺派の費用をまとめてみました。
通信教育費用
学費
入学金 3万円
授業料 8万円
その他  テキスト代(実費)
得度料金 20万円
教師資格取得 15万円
これは令和4年現在です。出費は痛いですが、これは自分の将来の自己投資と思って、私は別の仕事をしながら、用意しました。今でも僧侶の傍ら別の仕事もしています。

7.お問合せ

おおまかに社会人からお坊さんになる方法を記載しましたが、わからないこと質問したい方は問い合わせ欄でメールしてくれましたら返信させていただきます

「人世後半は僧侶」 釈 浄達